医療・福祉関係の中で需要の高い資格とは

介護福祉士とは日常の生活に支障がでてしまう人に対して、自宅へ訪問したり施設で介護を行う職業です。また、時には本人だけではなくその家族やヘルパーなどにも介護の方法について指導を行うこともあります。

求められている人材としては、障害のある人の人権を擁護し、元々住んでいる地域で心安らかで快適な日常が送れるよう、利用者本人の意思を最大限尊重し、自立を促すことができるようなサービスを提供できる人材です。具体的には、本人の生活設計に根差した無理のない介護計画を作成し、専門的な知識や技術を用いて介護を行うことになります。介護保険制度が施工されて以降、デイサービスやホームヘルパーを派遣する事業所が増加している一方、介護を行う現場の人材は不足しており、今後も高齢化社会が続く見込みであるため、医療・福祉の中でも特に需要の多い国家資格です。

受験するためには、福祉系の高校を卒業し、その後実務経験が3年以上ある人が対象になります。試験内容は筆記試験と実技試験からなり、受験期間は年1回で申し込みが毎年8月上旬から9月上旬、筆記試験が1月下旬、実技試験が3月上旬、合格発表が3月下旬となっており、合格率は約60%で推移しています。また、資格所有者の有無によって補助金がもらえる制度があるため、経営者側からみた需要も高まっています。例えば、デイサービスで働いている職員のうち資格所有者が40%以上配置されているなどの条件をクリアすれば補助金をもらえるという制度になっていますので、所有している人は経営者目線から見てもメリットがあります。

今後もすぐに需要が減ることはないと思いますので資格取得の方法などを頭に入れてみて(参考→ 資格取得への道)、ぜひ前向きに検討してみてください。