医療や介護の業界で看護に携わっていくためには国家資格の取得が望まれています。看護師と介護福祉士はその代表的なものであり、十分な専門知識と専門技術を身につけて国家試験に合格することで現場で責任を持って働けるようになるというのが基本です。
各々の国家試験を受けるためには受験するための要件を満たす必要があります。どちらの場合にも一般的な方法は専門学校や該当する専門分野の短大、大学に通って必要な教育課程を履修することで受験できるようになるというものです。しかし、人材としての需要の高まりの影響も受けてそれ以外にも取得方法が生まれてきています。
看護師の場合には准看護師になるための養成学校で2年間の教育を受けて試験に合格した後、さらに2年から3年の養成課程を履修すれば看護師国家試験が受けられるのがもう一つの方法です。
一方、介護福祉士の場合には養成学校での研修を半年間以上受けて、現場で三年以上の実務経験を積むことによって国家試験が受けられます。また、2年以上の専門学校での教育を受けるだけで試験を通過しなくても准介護福祉士となれる道も生まれているのが現状です。
このような過程を経て十分な知識と技術を身につけて資格を取得した人が増えることが望まれているのが医療業界と介護業界の状況と言えます。制度面からも後押しを行って取得方法を拡張することにより、国家資格の取得のために取り組む人が増えることが期待されているのです。